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原発事故に関するこれまでの情報


2011/4/2 save

地下水から国の安全基準の約1万倍の濃度の放射性物質を検出
FNN
2011/04/1 6:24

東京電力は、福島第1原子力発電所の地下水から、国の安全基準のおよそ1万倍の濃度の放射性物質を検出したと発表した。
1日午前0時半ごろ、東京電力は「(汚染された地下水が)海水に流れ込んでいる可能性につきましては否定できない」と語った。
東京電力は、福島第1原発1号機の近くにある排水設備の地下水から、国の安全基準のおよそ1万倍の放射性物質、ヨウ素131を検出したと発表した。
地下水で基準を上回る放射性物質が確認されたのは、初めてのこととなる。
東京電力によると、原子炉などから放出された放射性物質が、雨や放水などで地面に落ちて染み込んだ可能性があり、汚染された地下水が「海に流出した可能性は否定できない」としたうえで、地下水の放射性物質の除去は難しいとの見方も示した。
また2号機では、「トレンチ」と呼ばれるトンネルのたまり水から、通常の原子炉内の水の数万倍の高濃度で放射性物質が検出されたことが明らかになった。
東京電力は、タービン建屋の水がトレンチに流れ込んだ可能性があるとしているが、一部データに誤りがあるおそれがあるとして、分析をやり直している。
また、東京電力福島事務所は、東京電力や協力企業の作業員の一部が、線量計を持たずに復旧作業にあたっていたことを明らかにした。
保管してあった線量計の大半が地震で壊れ、全員分を確保できなかったためだという。

廃炉は数十年がかり
読売新聞
2011/03/31 9:21

 東電の勝俣恒久会長は30日、これら4基を廃炉にする方針を示したが、喫緊の課題は、原子炉の冷却や放射能に汚染された大量の水の処理だ。廃炉に持ち込むには長い時間がかかり、専門家は「すべてを終わらせるには数十年がかりの作業になる」と指摘する。

 ◆短期的課題

 目の前にある最大の課題は、高濃度の放射能に汚染された大量の水処理だ。作業用トンネル(トレンチ)にたまっている汚染水だけで、計約1万3000トン。このほか、量は不明だが、タービン建屋の地下にある大量の汚染水も除去しなくてはならない。

 汚染水を除去できれば、原子炉本来の効率的な冷却機能復活への道が開ける。しかし、現状では汚染水に阻まれ、原子炉の制御機器を動かす外部電源ケーブルすら敷設できていない。

 内部の放射線が強すぎて機器の修理ができなかったり、汚染水の排水ができなかったりして、電源が回復しないといった事態も想定される。漏えいが続くと、一時的な保管場所にしている外部タンクでは間に合わなくなる。関係者から「新たな貯蔵場所を、早急に確保しなければならない」という意見が出ているのには、こうした背景がある。

 汚染水を除去できたとして、同原発からの放射性物質の大量放出を止め、安全な状態に持ち込むには、原子炉を「冷温停止」と呼ばれる段階にする必要がある。杉山憲一郎・北大教授は「外部電源で本来の冷却装置を動かし、水を循環させることができれば、1〜2日で冷温停止に導ける」と話す。廃炉に向け、核燃料をさらに冷やして取り出せる状態にするには、さらに数年はかかりそうだ。

 一方、仮設ポンプで炉心に水を送り続ける現状が続くと事態はより深刻になる。海老沢徹・元京都大原子炉実験所助教授は「核燃料は少しずつ冷えていくが、冷温停止には少なくとも数か月を要するだろう」と、推測する。このシナリオだと、水の注入量は増え、汚染水も増える。

 ◆長期的課題

 最終的な廃炉には、数十年の時間がかかる。国内の商用原発として、初めて廃炉作業に入った茨城県の日本原子力発電東海発電所では、1998年の営業運転終了後、2021年までかけて段階的に進めている。

 廃炉は、燃料を取り出し、放射線量の低減を待つ。この間、発電機など汚染の少ない設備を先に解体、最後に原子炉の鋼鉄容器などを切断し地下深くに埋める。現在は熱交換器などの撤去作業中だ。

 しかし、原子炉や建屋が破損した福島第一原発の例では、こうした通常の手順通りに解体できるか疑問だ。松浦祥次郎・元原子力安全委員長は「今回は汚染低減作業に非常に手間がかかる。廃炉は恐らく20〜30年では終わらない」と語る。


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